GP4000Sのインプレ(その144:東京都心部往復ツーリング) [ロードバイク街乗り]
あけましておめでとうございます。
今年もこのBLOGを続けていく計画です。あれやこれやと、手を代え品を代え、話題を持続させるテクは持っていません。それでも、一所懸命書いていきますので、よろしくお願いいたします。
大晦日に何の気なしに100kmをケロっと走りましたが、自分の中では、当日は最高のコンディションでした。とても厳冬のロングライドとは言えず、平均速度も24.8km/hで走り切り満足しています。
奥さんにとっては、私の喫煙とデブを最も心配していました。それを2つとも無くしたので、自転車を抜きでは考えられないことを理解しています。
よって、大晦日に出て寒風に向かって走ることを容認してくれるのは、今までの実践があったからだと思いますが、最近、意識が薄くなってきつつある「事故」について、やはり我が身を守るにはどうすればいいか、もう一歩踏み出して計画しなければなりません。
1.運動習慣について
去年末の新聞で書いていましたが、20~50歳の男女で過去1週間以内に「運動をしない人=31%」だそうです。また20歳~70歳の男女で、30%は「運動する気もないし、運動する計画もない」と答えているようです。
実は運動という言葉は、体に負荷をかけるヘビーなものでなくても、洗車や歩いているだけでも運動と定義づけています。 また、厚労省では健康を維持するために1週間に必要なEx値=23に設定しています。たとえば、日本人の一日の平均歩数は男性で、6,000歩と見積もられております。このときのEx値=4.0であり、一週間毎日行えばEx=28となりますので、厚労省の目標は達成です。
去年の最後の週ですが、私のEx=84.6でした。思ったより高いです。 このうち、自転車を除けばEx=39の半分でした。自転車に頼らずとも何とか稼いでいる訳ですが、自転車においては、1週間の総Ex値の半分をたった4時間でカバーできています。やはり、特筆すべき効率の良さです。
そーいえば、同じ質問をずっと前に自分にしたことがあります。
「いつ運動しましたか?」→「先週や先月は記憶にありません。」→「そうそう、なかなか仕事が忙しくてネ~」→「でも、長いスパンで・・・今年やりましたか?」→「したかな~? おぼえてねーや!」で終了していました。
でも、ジョギングなんか関係なし、まずは歩くことから始めればOKでした。 気づくのが本当に遅すぎました。とにかく、実質的に会社の定年になる65歳以降(?)、病気でヨチヨチ歩きでは、夫婦で余生を楽しめません。そうならないように今の生活を続けていこうと思います。
2.自家用車の2007年からの利用推移
自転車に話を移す前に、自動車には最近本当に乗らなくなってしまいました。運転も好きな方ではないので、旅行も自転車を利用していません。車の目的は、買い物の荷物運びです。 燃費が気になった時期があり、丹念にExcelにINPUTしていたのが今日まで続いています。過去5年間をまとめると下図のようになります。燃料単価の変動はありますが、使った月間平均燃料コストと走行距離は比例ですので同じ傾向です。
最も自動車に乗っていた2008年(この時、体重は95kg~100kgでした。)に比べると、2012年は6分の1にしかすぎません。2011年度・2012年度はロードバイクにハマっていましたが、明らかに月間平均走行距離が自転車の1/4~1/5です。単純に「車に割く時間がない」というのが事実でした。笑ってしまうのは、2012年は給油に4回しか行っていません。確か8月に車検を受けてから、12月までに1回しか行っていません。
結果、月2,000円がガソリン代で収まっています。 これを「エコ生活」というべきかわかりませんが、この傾向は当分続きそうです。
ガソリン代+車検代+重量税+任意保険費用で、月1万円は支払う計算ですので、もし定年退職でもして、家計の事業仕訳が始まったら、真っ先に整理される項目となります。
3.チューブレスタイヤにすべきか?
(その143)で紹介しましたが、リチオン2の後輪にできた傷が精神衛生上よくないので人気のコンチネンタルGP4000Sを紹介しましたが、このBLOGでチューブレスとクリンチャーの比較をしてみます。
折角HW-6700を履いているので、チューブレスタイヤにすべきかどうか悩むところです。私が調査したチューブレスタイヤのデメリット・メリットを下表でまとめました。
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チューブレスタイヤ | クリンチャータイヤ |
メリット |
(1) リム打ちパンクがない。また貫通パンクでも空気が一気に減らない。 2) チューブがないので、内部摩擦等がよく、パワーロスが若干減る。よって踏み出しが軽い。 (3) チューブがなくなった分だけ、空気量が増え乗り心地が良くなる。 (4) 空気圧がより低く、今の携帯ポンプでカバーできる。 |
(1) タイヤを嵌める点で、メンテナンス性はクリンチャーの方が良い。 (2) 性能的にも明らかに劣っていることはない。それよりも疲労軽減要素・快適性がタイヤに求める使い方なのでクリンチャーでOK。 (3) 価格が安い。多くのメーカーが作っているので、予算重視・グリップ重視・耐久性重視等の選択肢が増える。 |
デメリット |
(1) タイヤをはめにくい:初めは手で嵌められない。 (2) 出先でのパンクの修理:結局、肉厚が薄いので内側からパッチを張るか、チューブを入れるしかない。よってメンテ性は悪い。 (3) 品数が少なく、非常に高価。一本1万円するぐらいのタイヤは、はっきり言って非常に痛いです。 |
(1) リム打ちパンクがある。しかもパンクをすると空気圧が一挙に下がる。 (2) チューブとリムテープ分の重量増加。パワーロスがある。 (3) 空気量が少ない。乗り心地が少し悪い。 (4) 携帯ポンプはMAX 6BARなので買い替え必要? |
結果 |
チューブレスとクリンチャーの走行フィールの差は多くのReportより顕著な差はなさそう。それよりもメンテ性の悪さが「合わせ技一本」です。 |
調査の結果、チューブレスタイヤのアドバンテージがかすむほど、クリンチャータイヤの数が多い。クリンチャーはチューブレスやチューブラーに比べて設計自由度があり、新しい素材も採用しやすいのが特色であり、メンテ性もバランスが良く、まだまだチューブレスの市場が成熟していないかのように見えました。
3. コンチネンタルGP4000Sへの交換について
GP4000Sは年末に購入申し込みをして、正月の3日に届きました。さすがはAMAZONです、すぐ有難く取り換えました。実はリチオン2は自分でタイヤを取り換えていないので、HW-6700では初の経験となります。 チューブレス対応ホイールはカンパも含めてクリンチャーでも相当固いという批評を聞いています。
GP4000Sは回転方向があります。これはサイドウオールを注意深く見ていればわかるのですが非常にわかりにくい。少し不案内なところがいかにも海外製です。片側に薄く1か所刻印があるが、意識して見つけるのもメンド~なので、白くマーキングしました。 これが後でとんでもない間違えを発見しました。
片側のビードをホイールに嵌める瞬間から、固いタイヤシェルで苦戦を覚悟しました。
最後の10cmは、ゴム引き軍手で粘ってみましたが、とても素手で嵌めこむのは不可能です。タイヤレバーを使うしかありません。チューブの噛み込みがないか、慎重に少しずつビードを入れます。 後輪のはめ込みをやっと終わらせて、ジトーッと空気を入れてみたら、やってしまいました、即パンクです。新しいチューブの寿命が10分で終了です。
レバーで傷をつけたのでしょう。またパチ当て等の修理をすれば前と同じ結果ですので、ここは気持ちよく、ハサミで切りこみゴミ箱に直行です。
深い溜め息で、HW-6700からタイヤを外しにかかります。外すにも、とにかく固いので、すでに握力を使いまくっています。 再度、嵌めるときはプラスチックのタイヤレバーが折れんばかりでした。なんとか前後輪の2本仕上げましたが、最後のビードとチューブの噛み込み確認で2往復し、やっとフロアーポンプで充てんします。
すると、ビードがパチ・パチと小気味よい音をたて、ホイールに張り付きます。なんとか収まってくれたようです。さすがに、この作業で握力が半分以上なくなりました。おまけに、夢中だったのでしょう、左手はどこで切ったのか血が出て腫れていました。
最後に気になる空気圧ですが、GP4000Sは最大しか書いておらず(8.5BAR, 120PSIG)、ベストな圧力はユーザーで選んでくれと言わんばかりです。 そこで、Vittoriaから下記の表が公開されています。
GP4000Sは110TPIのカーカスを3層使っているので、合計330TPIです。よってこの表では、8.0BARになりますので、この値でとりあえず決めておきましょう。
これを屋外のツーリング中でしたら、キチンとできるかどうか、自信がありません。まあGP4000Sのパンク耐性は評判ですので、パンクしたらしたでその時対応です。
4.激寒の東京都心部の往復ツーリング
4.1 ツーリング計画
本当は、このツーリングは年末計画でした。
10月頃でしょうか、奥さんが今川焼の冷凍食品を買ってきたので、付き合いました。結構、これがうまかった。和菓子とはいえ、日本の冷凍食品は侮れません。
今までデブの時は、あまり食指が動かなかったのですが、今川焼は80~100kcal/個で、「おにぎり」よりカロリーは少ないぐらいで、結構ヘルシーなのです。横腹がすいたときに1個だけつまむのは問題ありません。この時、出来立てを食べたいと思い始めていました。
今川焼や鯛焼きは一個当たりの単価が100円位で、商売になりにくく、なかなか老舗でなければお店はありません。 横浜では、せいぜいホムセや駅の構内等で人があふれるところしか記憶ありません。
生まれ育った東京に確か店があった記憶があり、さっそくググってみましたが、名店として営業しています。今川焼を食べに横浜から走る計画ができました。
会社は7日始まりです。 4日にF85をツーリングに出しますが、今週は正月寒波で最高6℃、最低-1℃ですから、それなりの準備をして、北風にノックアウトを喰わないよう準備は万端にしておきましょう。(それでも60kmが限界ですね。)
4.2 東京の今川焼のツーリング
1月4日はおそらく、朝は0℃~2℃の外気温度だったと思います。
完全武装で出発しダウンヒルをすまして幹線道路に入る時、なぜかGP4000Sのロードノイズなのか、HW-6700のベアリング不良なのか、前輪の異音が賑やかです。
止まってクイックレバーを疑いましたが、キチンとセンターに入っておりますが、取り換えたGP4000Sのマーキングした「Rotation⇒」を見ていて気付きました。あーあ!完全に進行方向と逆方向です!!!
あれほど注意していたにもかかわらず、自転車をひっくり返して作業していたのでウッカリミスです。 おまけに後輪まで間違えている。
すでに家の前のダウンヒルを済ましたところですが、この外気温では10分もすれば凍えるのは間違いないので、またヒルクライムして自宅に戻り、ストーブの前でタイヤの入れ替えです。
慣れたもので、30分ぐらいで前後輪とも終わりましたが、最後の残りの10cmは前回レバーに頼ってタイヤビードを入れましたが、今回は工夫して7~8cmに減ったものの、相変わらず「手嵌め」は受け付けませんでした。再出発したのですが、あれだけ賑やかだったロードノイズがなくなりましたが、1時間ほどタイムロスをしてしまったので出発は9時を過ぎていました。
これはトラブルでなくハプニングですが、自分のいい加減な性格に腹が立ちます。
(その76)で低気温のため完全に打ちのめされた経験より、今回はイオンの激安レーパン(ペルビチと言うそうです。) ・ウインドブレーカー以外に、ヘルメットの下に毛糸帽子、シューズカバーと冬季用グローブを準備しました。このうち最も効果があったのが毛糸帽子です。 走っていて唯一冷たかったのが、なぜか両手の親指だけで、他は全く問題ありません。
学生の時の山岳部時代の知識で、頭から放散される熱量は、洋服を着こんだとき全身から放熱される量の40%であり、低体温になると頭の血流の温度が下がってくる・・・・と聞いていました。 周りから見たら非常にダサい恰好で走っていると思いますが、とにかく機能性は十分であり、北風に打ちのめされることは一切なくなりました。
4日は寒さも天下一品でしたが北風も強く、行きは完全に向かい風になります。国道1号の路肩が広い長いダウンヒルでは、向かい風にあおられて、Top Speedが26km/h位でした。下ハンで耐えるしかありませんが、東京都内に入ると、ビル風効果かわかりませんが風の向きが変わります。突然の横風で自転車がバランスを崩しすこしあわてますが、まだ4日は正月休みで交通量は通常の半分です。
多摩サイで富士山がくっきり見えて撮影をしましたが、このツーリングは寒さのため止まって手袋を脱いで撮影する動作がままならなく、非常に枚数が少ない結果となりました。
向かい風と冷たい外気温で足のだるさが少し出たところ、お目当ての東京都心部の商店街に入りました。 お目当ての今川焼をゲットし、さっそく暖かいものを体に入れました。
言葉にできないくらい、おいしかったです。いつか食べたあんマンといい、普段は食べませんが、自転車ツーリングと相性が良いようです。 自動販売機がそばになかったのでボトルの冷たいお茶で済ませました。
目的を達成して横浜に帰りますが、500mほど走ったところで・・・・一枚の写真も撮っていない・・・・・、冬の手袋を脱いでカメラを向ける余裕が全く今回はありませんでした。
帰りは追い風基調となりますが、予定通り70km以下で自宅に到着しましたが、大晦日に行った100kmツーリングより疲れたような気がします。着替えの時、ネックウオーマーを洗濯機に入れましたが、内側は唾液と鼻水でゴワゴワになっていました。
4.3 GP4000Sのインプレ
GP4000Sは乗り出して直ぐわかったのが、Panaracer Type Aと比較して漕ぎ出しは軽いというイメージです。グリップは同等と思いますが、リチオン2より好感触です。
スピードの加速感は、特に30km/h以上の高速域で、たまに背中をグッと押してくれるような感覚があり、そのまま頑張って漕げば40km/hは楽に超えてしまいます。 この感触はPanaracer Type Aにはないところです。
それにしても評判通り振動は大きく、Panaracerとリチオン2の30%増しのイメージで、道路の凹凸をダイレクトに拾うのは少し閉口です。でも舗装が綺麗な場所は吸い付くようなグリップを感じます。
GP4000Sの信望者が多く、自転車パーツレビューでも書き込みの数は非常に多い。 70km以下ですが今日乗ってみて、その理由が垣間見れたような気がします。今度は、もう少し気温が上がってロングライドに出かけたときにインプレしますが、トータルでは私の評価は下記となります。
GP4000S≒Panaracer Race TypeA>リチオン2>Vittoria Zaffiro。
(理由:GP4000Sは高速域では軽いが、振動が大きい。でも耐久性あれば、間違いなくPanaracer TypeAより上です。 2本で7000円台でしたらリピーターになります。)
回転方向を間違えてつけたときのタイヤの挙動の差は驚きました。トレッドは接地面がほとんどスリックなのに、なぜロードノイズが賑やかになるのかわかりません。
でも一つ言えることは前日にマーキングしていなかったら、恥ずかしながら、GP4000Sの実力を知らずに、ずっと気づかずに走り続けていたと思います。これはラッキーでした。
・体データー
体重70.2kg, 体脂肪10.8%, BMI 20.1、内脂肪4%
距離=67.2km 時間=2時間50分、平均速度=23.7km/h、EX=10.0,消費カロリー=1,338kcal, 獲得標高=170m, 最大標高差=73m, 平均心拍=123, 最大心拍=158, 平均ケイデンス=80rpm
初めまして。
事細かに分析されていて楽しく拝見させていただきました。
by をと〜ちゃん (2013-01-07 11:52)